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フィロティモス偸生記

καθεύδειν αὐτὸν οὐκ ἐῴη τὸ τοῦ Μιλτιάδου τρόπαιον.

強固な信念は成長を阻害する

ヒラリー派と括ろうが、リベラル派と括ろうが、SJWと括ろうが、この手の自分の正義を疑わない人たちが負けた時に「我々は負けはしたが、正しい」と自己正当化するのって彼ら自身の不利益になってる気がする。

最近のアメリカ大統領選でヒラリーが負けた時だってその手の人たちの発言の主語は「トランプ」であり、「レイシスト」であり、「ワーキングクラス」で、話題はそういう人たちがいかに馬鹿で邪悪であるかだ。この敗北を受けて、あるいは次の戦いに備えて「我々」は何をどうすべきかというのをサッパリ聞かない。あるとしても敵をどうやっつけるかだ。

多分、彼らの脳内では「我々は正しい以上、我々の敗北は悪者のせいである」っていう思考パターンが出来上がっていて、敗北の原因は自分ではないもののせいであるために自分たちが何をどうすべきか、どう変わっていくべきかという観点がすっぽり抜け落ちているように見える。だから、何度負けても同じパターンで負け続け、一度負ければ負けが続いてるんじゃないかと思う。

「我々は負けはしたが、正しい」というバイアスは強固な信念を持つ人たちに敗北の原因を外的なものに帰属させ、彼らの成長や学習の芽を摘むことになり、その結果いつまでたっても現実で勝利できないという具合になっているように思えるわけだ。

 

その点ではこの手の人たちが蛇蝎のごとく嫌ってる安倍総理は第一次政権で自分のやりたいことに邁進しようとして失敗した結果を踏まえて第二次政権ではまず経済を立て直して支持を確保し、それから本当にやりたいことをしようとしているあたり、彼らよりも賢明に見える。