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フィロティモス偸生記

καθεύδειν αὐτὸν οὐκ ἐῴη τὸ τοῦ Μιλτιάδου τρόπαιον.

婚活中の女性が相手の男性に対してべらぼうな額の収入を求めるという図式がネットでよく見られる。このもはや陳腐にすらなった図式は彼女たちが強欲でものすごい高望みをしているというよりむしろ、彼女たちが物心ついたころの年齢の父親の収入がそれくらいで、相手として想定される男性はまだその年齢に達していないためにずれが生じているんじゃないかと思った。

つまり、彼女たちが父親の収入を意識するのが10代の中頃で、父親が30前後で彼女らをこしらえたとすれば、彼女たちが見ていた父親の年齢は40代中頃。一方、結婚適齢期の男性は30前後。30前後の男が40代中頃の男に収入で太刀打ちできないのは明白。そして年齢に応じて収入の調整をすればいいが、30前後時点の父親の収入やら暮らしぶりなんて分からないだろう。俺だって自分がバブバブ言ってた頃の父親のお給料の額なんて知らない。

つまるところ、彼女らは40台中頃の父親の収入と父親が差せてくれた暮らしぶりと、30前後の男性の収入と彼と結婚した時の暮らしぶりとを比べているため、「標準的」な収入や暮らしぶりについての認識いずれが生じている。そういう風に生じた認識のずれが、婚活中の女性たちが自分たちの収入の相場を知っている男性たちから強欲な身の程知らずとして叩かれる原因の一つを構成しているんじゃないかと思われる。