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フィロティモス偸生記

καθεύδειν αὐτὸν οὐκ ἐῴη τὸ τοῦ Μιλτιάδου τρόπαιον.

ふと思ったんだが、右でも左でも憲法改正問題がよく議論の種になったり話題になりやすいのは、経済だと専門知識が必要で、専門家の間ですら意見が分かれる難しいことをプランニングしなきゃいけないし、社会保障は財源確保という金をどこかからとってくる以上は絶対人から恨まれることを言わなきゃいけないし、分配の仕方だって利害関係者がいる以上、絶対恨まれる。

けど、憲法改正問題の場合はそういう面倒事とは縁遠く、素人目には小難しい専門知識を必要とせず、誰で口を出せそうに見える。さらに一方は国を憂う愛国者としてもう一方は平和の使者としてヒーローっぽく振る舞えるという感情的な満足感を得られるから人気があるんじゃないかと思った。

要するに憲法問題に口を出すのはローコストハイリターンなのだ。

 

で、思うに、自民党は慢性的に与党をしてきた以上は憲法だけじゃなくて経済やら社会保障やらその他もろもろのこともやらなきゃいけないけど、万年野党だった左派はそんな面倒なことを考えずに生活とは縁遠い憲法やら平和の話をしていればよかった。受験組と推薦入試組みたいなもんだ。55年体制の下でそういうローコストハイリターンの美味い仕事を左派に許していたツケを今俺たちは「自民党に対する代替勢力がいない!」と嘆くという形で払わされているんじゃなかろうかしら。