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フィロティモス偸生記

καθεύδειν αὐτὸν οὐκ ἐῴη τὸ τοῦ Μιλτιάδου τρόπαιον.

ギリシア人は衰退しました

最近ポリュビオスの『歴史』を読んでるんだけど、その中のギリシア人たちの体たらくを見ていると悲しくなってくる。ローマやらヘレニズム諸国が地中海世界を舞台にしたスケールの大きな戦いを繰り広げている一方で、アカイア人やらアイトリア人やらメッセネ人やらこの本に出てくるギリシア人の戦争の舞台はペロポネソス半島やらテッサリアやらアイトリアやらギリシアの一地方でしかなく、どうもこじんまりとしていてなんだかコップの中の嵐のよう。さらにその時代のギリシア人たちはちょっと何かあるとマケドニアやらローマやら大国に泣きついたり、大国との同盟をかさに着て他のギリシア人と戦うというのを繰り返し、挙句の果てにはちょっと前まで「フィリッポスのおやび~ん、お助けを~」って感じでことあるごとに頼ってたマケドニア王フィリッポスがローマに膝を屈した途端、溺れる犬は棒で叩けとばかりに領土をむしり取ったりなんかしている。

ギリシアのポリスとローマ、マケドニア、あるいはエジプトといった大国の力の差は歴然としているといえど、この醜態を連ねた史書は読んでいると正直うんざりしてくる。

紀元前3世紀のギリシア人には超大国ペルシアから土と水を要求されても突っぱね、ペルシアの大軍を相手に絶滅のリスクを甘受して戦い抜いたあの気高さは毛ほども残ってないのだろうか。

こんな連中は俺の愛した気高く傲慢で唯我独尊、そして名誉クレイジーなギリシア人じゃない。