フィロティモス偸生記

καθεύδειν αὐτὸν οὐκ ἐῴη τὸ τοῦ Μιλτιάδου τρόπαιον.

利害の一致さえあればよくね?

はてなブックマーク - 村上春樹氏「日本は相手国が納得するまで謝罪すべき」発言に見る見事なストラテジー&タクティクス - 木走日記

 

これを読んでいてふと思ったことがある。

アメリカって日本に原爆落としたし、今に至るまで原爆投下は正当だったって主張する人は一定数いるんだけど、国家として公式に謝罪したという話は聞いたことがない(少なくともWikipediaの「日本への原子爆弾投下」のページを読んだ限りでは)。でも今日米関係は割とうまくいっているし、このブコメみたいにそういう奴らの口を塞いて意見を一色に染め上げろなんて言う日本人はそんなにいない。それは多分冷戦時代以来両国が安全保障である程度共通の利害を持つとか、経済的に深いつながりを持っているとか、まあいろいろな事情があってこうなってるんだろうさ。素人考えだけど。

他方、朝鮮戦争で中国は北朝鮮の援軍として韓国に攻め込んだけど、今の韓国は中国に謝罪と賠償を大っぴらに要求せず、むしろ中国とアメリカを秤にかけてどっちを親分にするかで悩んでいて、つまるところそんなに敵意を持っているわけではなさそうに見える。それは多分両国が経済的に深いつながりを持っていたり、歴史問題で共闘関係にあるとかいう事情があるんじゃないかと思う。

これらの事例から俺は思ったんだけどさ、戦争犯罪についての謝罪は必ずしも国家間の関係が良好であるための必要条件ではないんじゃなかろうか。逆に利害さえ一致していれば、謝罪なんてしなくても、日米や中韓の関係みたいに敵意がさほどないそこそこいい関係を築けるとすら思えてくるわけよ。