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フィロティモス偸生記

καθεύδειν αὐτὸν οὐκ ἐῴη τὸ τοῦ Μιλτιάδου τρόπαιον.

今日、さして高価なものではないが、人から食い物を奢ってもらった。親切で人好きのする人物だが、多少話はするものの、俺とはさほど親しいわけでもない人だ。

彼に奢ってもらったものを食っている間、そして一人になった時に俺は自分の物惜しみのことを考えた。昔から俺は時間にせよ金にせよ物にせよ、放り捨てていいようなどうでもいいものでなければもったいないと思って人のために使うことにはひどく抵抗を覚えてきた。だが、はたしてこの物惜しみは今までの人生において俺に自分の時間を使ってすべきことが山積していたり、金がなかったりといった外的状況によるものなのか、それとも俺という人間の人柄の一部なのか? 俺に時間ができて今よりもリッチになっても今のように人のために鐘や時間を使うのを厭うのだろうか?

嫌だ嫌だまったく嫌だ。何よりもこんなさもしいことを考えている自分が一番厭わしい。