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フィロティモス偸生記

καθεύδειν αὐτὸν οὐκ ἐῴη τὸ τοῦ Μιλτιάδου τρόπαιον.

Job is fucking!

先日、『図説「最悪」の仕事の歴史』という本を書店で見かけて立ち読みしてみた。「どんな仕事にもやりがいはある!(キリッ)」とか言ってる連中にぜひとも読ませてやりたいいい本だった。

思うに、そういう連中の想定する「仕事」はあらゆる仕事に対して極々一部の、(変わっているとかユニークといった意味ではなく、一般的の対義語として)特殊的な、花形の仕事でしかないんじゃなかろうか。それはまるで日本のような豊かな国で生まれ育った人間が電気や水道、ガス、インターネットが通っていて、蛇口をひねったりスイッチを入れるだけでそれらをいつでも使える暮らしを「普通の生活」と思うようなものだ。

そういうわけなので、そういう恵まれた、花形の仕事しかやったことのない奴らの言う「どんな仕事にもやりがいはある!(キリッ)」なんてものは奴隷制度がある国で、奴隷がどんな扱いを受けているかも知らずに乳母日傘で育った貴族のお坊ちゃんお嬢ちゃんが言う「世界はなんて優しいの!」みたいな近視眼的で偏頗な考えなんじゃないのかと俺は思う。