フィロティモス偸生記

καθεύδειν αὐτὸν οὐκ ἐῴη τὸ τοῦ Μιλτιάδου τρόπαιον.

早く廃れてほしい言葉

「コミュ障」っていうアホみたいな言葉早く廃れねえかな。

文章を組み立てるのが面倒なので以下において俺がこの言葉を嫌う理由を列挙してみる。

1. これは何だか大仰でおどろおどろしい感じのする言葉だけど、そもそもこの言葉によって指示されていることは「人付き合いが下手」とか「人見知り」とかいうすでにある言葉で十二分に指示できる卑近でしょぼくれた内容以外の何物でもない。すでにあるものを徒に殊更に新奇な言葉で述べ直そうとするっていうのがいけ好かない。ささやかな生活上の知恵をライフハックだとか、漁色家を肉食系とか言うように、卑近でつまらないものを小奇麗な言い回しをするような感じがして無性にしゃらくさく思える。

2. 前(communicationの意味を調べてみた)にも書いたように、そもそもcommunicationという語には「情報の伝達」という程度の意味しかなく、別に人間関係がどうのこうのという意味はない。人付き合いが巧いっていうのはcommunicationが巧いということではなく、むしろsociabilityと言われるべきことだ。つまり件のいけ好かない言葉は語の誤用の上に成り立っているわけだ。本来は「緊張」を意味するtensionが「気分の高揚」として通用しているような害のない誤用ならば笑って済ませられるのだが、そうでないからたちが悪い。