フィロティモス偸生記

καθεύδειν αὐτὸν οὐκ ἐῴη τὸ τοῦ Μιλτιάδου τρόπαιον.

空前のプラトンブーム

最近、俺の中で空前のプラトンブームが来てる。

事の発端は職場の休み時間に暇つぶしのための本を買おうと思ったこと。さほど晦渋じゃない、他の連中がおしゃべりをしている中でも読める軽めの本ってことで久しぶりにプラトンを何か読んでみようと思い、『プロタゴラス』を買って読んでみた(『パイドロス』にしようかと迷ったけど、ページ数の多さが『プロタゴラス』を買う決め手になった)。

これが超面白い。学生時代にいくつか読んでたけど、数年ぶりに読んだプラトンはかなりエキサイティングだった。忘れかけていた哲学への情熱を掻き立ててくれやがる。最高。

そんでもって図書館に行って世界の名著シリーズの『プラトンI』を借りて『ソクラテスの弁明』と『クリトン』と『カイレポン』を読む。すんげえおもしれえ。特に「ソクラテスよぅ、あんた徳を勧めてるけど具体的にどうすりゃいいんだよ。あんたの話からはそれが全然見えてこねえんだよ」っていう旨のソクラテス批判の作品『カイレポン』なんか、軽々しく「道徳教育を強化する」とかなんとか抜かしてやがる安倍首相を筆頭とする政治家連中に『メノン』と合わせて読ませてレポートを提出してほしいぐらいすんばらしい。「世間ではまるで自明のものであるかのように徳だ道徳だと言われているが、そもそもそれらは何ぞや。それらが教えられうるとすれば、それはいかにしてか」ということを反省するような哲学的思考はいつの世も必要なものであることをつくづく感じさせてくれる。こんなことをろくすっぽ考えずにさらりと「道徳教育を強化する」とか言ってる政治家が道徳教育のかじ取りをするとか何の冗談だよ。

プラトンI』に同じく収録されていた『リュシス』と『メネクセノス』も読みたかったけど、時間をとれず、返却期限が来たために断念。

そんで『カイレポン』の流れでプロトレプティコス・ロゴスに興味を持って『エウテュデモス』を求めて本日図書館に向かったが、あいにくの休刊日。

畜生。