フィロティモス偸生記

καθεύδειν αὐτὸν οὐκ ἐῴη τὸ τοῦ Μιλτιάδου τρόπαιον.

無駄無駄無駄無駄!

私が通りを歩いていると、数組の男女連れが、二、三人の男たちを囲んで石を投げていた。私がなぜこんなことをしているのかとその中の一組に問うと、「この男たちは恋愛をしない連中、少子化の犯人だからだ」と答えた。

その石を投げられている男たちのうち一人を指してこの男は何者なのかと問うと、「この男はオタクだ。自分の趣味にばかり金や時間を使い、女を口説くために金も時間も使っていないんだ」という答えが返ってくる。もう一人について問うと、「この男は草食系男子だ。積極的に恋愛をしようとしないやる気のない奴だ。この男たちのやることなすことは少子化対策にとっては全く無駄だ」という答えが返ってきた。
「ならばしかたがない。続けなさい」
と、私は言い、そしてこう付け加えた。
「ただし、これまでの恋人の全員との間に必ず、少なくとも二人は子供を作った、『無駄』ではない恋愛をした者だけこの男たちに石をぶつけなさい」
男女連れは、とまどい、やがて一組また一組とその場を離れた。
石をぶつけているのはついに私ただ一人となった。