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フィロティモス偸生記

καθεύδειν αὐτὸν οὐκ ἐῴη τὸ τοῦ Μιλτιάδου τρόπαιον.

自分の地元の地方紙を読んでいて思ったんだけど、田舎の地域活性化や定住化のネタなりその地域のセールスポイントとして挙げられるものって大抵が「豊かな自然」とか「独自の文化・風習」だよね。でも、それらは他の地域に対する優位ないしその地域への定住のモチベーションとして本当に機能するんだろうか?と疑問に思った。

というのも、「豊かな自然」なんて田舎に行けばどこにでもあるものだし、そこにしかいない固有種がいるなんてことは滅多になく、田舎の風景なんてだいたいどこもおんなじだ。土地の人間には昔から慣れ親しんだ原風景であろうが、それ以外の人間にはone of themの自然風景でしかない。

「独自の文化・風習」にしたって、その地域の生まれでその地域に独自の愛着があるっていう人(しかもそういう人こそ過疎化の結果減っている)以外には特別魅力的なものでもない。その地域に伝わるお祭りやら伝統舞踊なんかをよそ者、あるいは田舎が欲しがっている若者の心を惹くなんてのは考えにくい。

とどのつまり、どちらもその土地の人間にとっては大きな価値をもっているものだとしても、それ以外の人間にはたいしたものには見えない。そういうわけなので、それらのセールスポイントは他の地域に対する優位ないしその地域への定住のモチベーションにはあんまりならなず、アピールポイントとしては弱いんじゃなかろうか。