フィロティモス偸生記

καθεύδειν αὐτὸν οὐκ ἐῴη τὸ τοῦ Μιλτιάδου τρόπαιον.

大人のはしかは恐ろしい

大上段から振りかぶられる社会や世間、とりわけ日本人一般や日本社会への批判やら苦言みたいなものを見るにつけ、俺は思わざるを得ない。 賢くてキチンと物事を考えているのは自分だけで、世間の連中はみんな頭空っぽで、多数派に迎合し、雰囲気に流されてい…

畜生! 先を越された!

久しぶりにアマゾンで歴史関係の本の新刊チェックをしてたら、助祭パウルスの『ランゴバルド史』が訳されていたのを知った。 実を言うと、まだアッピアノスもディオドロスもプセロスも翻訳が完結していないにもかかわらず、俺は『ランゴバルド史』をちょっと…

「親孝行、したい時に親はなし」とは言うが、自分は存分に親孝行をしたぞと思いながら親の死を迎える人の話は聞いたことがない。 とすれば、別に親孝行をしてもしなくても、人間どっちみち後悔するなんじゃなかろうか。 とすれば、別に親孝行なんてしてもし…

タンタロスのブドウ

それが良きものであることを認めつつ、それが自分には手に入らないということを噛みしめるならば、その人はタンタロスの苦しみを受けることになる。これはとんでもないストレスだ。してみれば、自分の手に入らないものを叩く人たちを軽々しく酸っぱいブドウ…

踏み絵云々という話を聞くたびに俺は疑問に思うんだが、どうして宣教師たちは布教先でキリスト教では偶像崇拝はダメだよということを教えなかったのだろうか? 神を描き、それを拝み、かしずくという行為の禁止は十戒という基本的な教義の一つであるにもかか…

ふと思ったんだけど、守安功って中国の故事成語みたいな名前だなあ。 守安功【しゅあんこう】 安しを守るは功なり(たやすいことであっても守り続けることは功績である)。転じて基本に忠実であり続けることは立派であるという用いられ方をする。

事実は小説より奇なり

今日の「ジェーン・スー生活は踊る」の相談コーナー「相談は踊る」聞いてみ? ポッドキャストでもyoutubeでもいいからさ。 そこに出てきた相談者、すげえよマジで。こんなテンプレ通りの女っているんだって俺びっくらこいたよ。むしろ感動すらしたよ。 風呂…

俺は某でかいお寺の近くに住んでいる。 だから今頃なんか吐いて捨てるほど初詣に人が来る。 それに比例して親子連れやカップルも石を投げれば当たるほどいる。 こういう風景を見てると、少子化とか恋愛離れってウソだろって思う。 品薄感みたいなのを出して…

カツシンとアイカツの観念連合が強すぎてアイカツは相田勝太郎という俺の脳内にのみいる大物俳優の略称としか思えない今日この頃。

「無知の知」って難しいよねって話

自分やその同志は学があって賢い、対して相手は粗野なお馬鹿なロクデナシだ、と思っている様子の意見を見るたびに思うのだけど、利口とアホが言葉を武器に支持を増やす競争をすれば、その勝敗は明らかじゃないの。 とすれば、前者のような人が負けるというこ…

アンドレイアというアレテー

男らしさに縛られたくない、男らしさを押し付けないでほしい、という主張そのものに対しては「ま、いいんじゃないの」と思える。そういう人がいても別にいい。 だが、そういう主張に不可分と言っていいほど結びついた強さを憎悪し、弱さを良きものとみなし、…

平凡な日常はもはやアンチテーゼではなく、打破の対象である

今日では創作作品において平凡な日常を尊しとすることはもはや一般通念に対するアンチテーゼではなく、これこそが一般通念になっている感がある。冒険に挑んで一旗上げるよりは家族や友人などの愛しい人たちとの日常を味わうことのほうが良しとされているし…

強固な信念は成長を阻害する

ヒラリー派と括ろうが、リベラル派と括ろうが、SJWと括ろうが、この手の自分の正義を疑わない人たちが負けた時に「我々は負けはしたが、正しい」と自己正当化するのって彼ら自身の不利益になってる気がする。 最近のアメリカ大統領選でヒラリーが負けた時だ…

ペリクレスに倣いて

弱さはそれ自体では悪ではないけど、弱さに安住するのは悪だ。

人気のある政治家がいたとして、彼が自分の気に入る人ならば「国民の声に耳を傾ける良き政治家」だけど、気に入らない人ならば「大衆に迎合するポリュリスト」となる。

「esse is percipi」を「バレなきゃ大丈夫」の意味で使うことで若かりし日の哲学のお勉強を無駄遣いする日々。

悪の高揚感

会社に隠れて転職活動をしていると「出し抜く」という言葉の甘美さに気づかされる。この言葉に包含される抜け目のなさと狡猾さと果断さ、そしてほんの一滴の悪を噛みしめる時、俺はまるで自分が正々堂々たる王者に対して狡猾で残忍、卑劣極まりない陰謀をめ…

奴隷は死ね、人間は生きる

news.nicovideo.jp この経験を振り返って汐街さんは、「過労自殺と聞くと『死ぬくらいなら辞めればいいのに』と、思う人は多いでしょうが その程度の判断力すら失ってしまうのがブラックの恐ろしいところなのです」と綴っている。漫画では例えとして、元気な…

金角銀角「君の名は?」

死を無駄にしないために徹底的にこき下ろせ

headlines.yahoo.co.jp 何気の抜けたことを言ってんだか。 むしろ理不尽な扱いを受けようとも辞めないで大人しくしてるような奴を馬鹿だグズだカスだと徹底的にこき下ろすことで一人ひとりの労働者が「理不尽な扱いを受けようとも勤め続けることは恥ずべきこ…

百舌勘定

ノーベル賞を受賞した先生に倣って「研究に金をかけないとは何事だ!」と憤った物言いをよく目にするが、そのために多少の増税を我慢するとか、自分ができる限りで寄付をするとか誰も言わねえのな。意図的に金の話を避けてるんじゃないかというくらいにそこ…

「自分と他人を比べて一喜一憂するな」っていうのは胸のすくような正論だけど、「それができれば苦労はない」論の最たるものでもある。誰だって比べずに済むのならそうしたいと思ってるけど、否が応でもついつい比べてしまうんだ。

フィリップ・アリエスに謝れ

news.nicovideo.jp あのさぁ、金を出させる以上は出資者、つまり政府であり国民であるわけだけど、彼らを説得するのが当然だし、自分の研究がすぐに役立つかどうかは別として、税金から出資するどんな意味ないし価値があるのかを伝えるべきなんじゃないの? …

「シュライアマハー」を見聞きする時、「マハー」という響きのおかげでどうしても「スーパーハカー」を連想してしまう。

婚活中の女性が相手の男性に対してべらぼうな額の収入を求めるという図式がネットでよく見られる。このもはや陳腐にすらなった図式は彼女たちが強欲でものすごい高望みをしているというよりむしろ、彼女たちが物心ついたころの年齢の父親の収入がそれくらい…

努力についての形而上学論争とその解消について

努力は必ず報われるか否かなんていう形而上学論争がある。 そんなものは明らかだ。「努力」の概念から演繹できる分析判断ではなく、やってみなければ分からない総合判断なのだから、努力は必ず報われるかということを議論のみで確定できないことは明らかだし…

食えない飯よりトリックアート

どうせ一期一会の関係、というか無関係で、お付き合いできる相手ではないならば、見返り美人よりも見返りブスの方が楽しくて価値がある。

個人店だと普通

喫茶店での俺「コーヒー400円? ちょっと安いな」 居酒屋での俺「ドリンク300円だぁ!? 高けえよ!」

対岸のクレイジー魔女裁判

jbpress.ismedia.jp 中世には神の名の下に魔女を狩っていた連中が今日では人権思想に基づいて「差別主義者」を狩ってるとは、まったく月並みなハナシだが、歴史は繰り返すってのは本当だな。しかも今も昔もやってる連中は大真面目、自分の大義をひとかけらも…

沃土と荒野

男性の女性への情欲を征服欲だとする主張を唱える人たちがいる。特に性犯罪を語る文脈で。 しかし、俺は思うのだが、征服欲が芽生えるためには、征服したいと思わせる何かしらの性質や感情が必要だし、後者の方が征服欲よりも男性の情欲を(仮に征服欲で説明…